ニュージーと、親方と、ときどきダンナ。

家族3人。ニュージーランドでの初海外ライフ。

弟子誕生おめでとう!!その5~出産後のスピード退院

こんばんは。

 

 

 

 

 

 

「その5」まで引っ張ってきた「弟子誕生おめでとうシリーズ」ですが

今回で終わりです。

長々とすみません。

 

 

 

 

わたし的に盛沢山だったニュージーでのVBACによる出産。

結果として、お腹を切ることなく下から産むことができました。

 

 

以前も書いたけど

ニュージーで実施されるVBACで

下から産める確率は50%とのこと(カンファレンスの際、お医者さんが言っていた)。

あとは帝王切開になってしまうケースが多い。

 

 

 

まぁ「母子ともに無事であればなんでもいい。」とも思うけど

実際、切らずに下から産むことができ

弟子を胸の上に乗せてもらったときは

親方のときには味わえなかった出産の感動が正直ありました。

(親方の時は、帝王切開に切り替わり、親方も早産のため小さく、すぐにNICUへ。メガネをかけてもらうことができず(視力0.1以下)、産んだ後触ることはおろか、見ることもできなかった!)

 

 

 

 

 

 

国によって出産の考え方や仕方がこんなに違うというのも

常に驚きの連続だった。

 

友達の産婦人科医に聞くと

VBACで陣痛促進剤を使ったりするのもオドロキなようで

エコーが妊娠期間中2~3回しかなかったり

いったい自分の子どもが何グラムくらいかわからないまま出産したり

本当に最初から最後までミッドワイフがずっとそばにいてくれたり

日本の常識で臨むと衝撃を受ける。

 

 

 

ただ一つ

ありきたりですが

 

 

 

 

 

 

出産の喜びは万国共通!

 

 

 

 

 

 

これにつきますね。

 

出産に立ち会った

ミッドワイフやダンナ、もちろんわたし、勉強のため付き添ってくれていた研修生、全員が、弟子が誕生したときにおおいに喜び、感動してくれた。

 

 

 

この瞬間があるからこそみんな頑張れる。

 

 

 

それを痛いほど感じることができた出産となりました。

 

 

ちなみに親方を見ていてくれた友達のミドさんと旦那さんのショーにぃは、日本で助産師と産婦人科医をしている。

生命が誕生する、ほんとにもう言葉にできないほど感動的な瞬間に携わる助産師や産婦人科医の仕事って…大変だろうけど本当に素晴らしい仕事だと思った。

 

 

 

 

 

 

さてさて、無事に産み終えると…

 

 

 

 

「がばっ。」

 

 

 

 

 

きゃっ!

 

 

 

突然に着用していた病院服をぬがされほぼ裸にされます。

 

 

 

 

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そして産まれたばかりの赤ちゃんを胸に乗っけるのがニュージー流。

これは拭いたあとですが、実際は血だらけべちょべちょなベビーがオン・ザ・おっぱい。

 

 

スキントゥースキン。

カンガルーケア。

 

 

とも言うようだが

産まれた時からとにかく肌と肌を密着させ

たくさん抱っこしてあげるのがニュージー流(ミッドワイフいわく)。

 

 

 

 

 

「ニュージーって裸で産むの?」

 

 

 

 

産まれた弟子の写真を見た、ハハとアネが同じことを言った。

 

 

わたしも写真を見返したときに気づく。

ダンナが撮った写真、ほぼほぼ乳首まるだしじゃないか。

出産直後、無事産まれたと写真をいろいろな人に送っていたダンナ。

感動で興奮していたダンナは、乳首丸出しの写真を何人かに送っており、あとでプチ喧嘩となる。

 

 

 

 

さて、べちょべちょの弟子を抱いたあと

少し拭いてもらい、そのままおっぱいを飲ませました。

この世に産まれてわずか15分ほどで、おっぱいなんて飲めるのかと思っていましたが、必死にわたしの乳首を吸っていました。

これもまた感動。

 

 

 

ちなみにへその緒はダンナが切っていて

いままで切った何よりも弾力があったと興奮しながら言っていた。

 

 

 

その後、おまたを縫い縫い。

麻酔をしてくれたので、全く痛くありませんでしたが

研修生が塗っていて、ミッドワイフが教えていて

わたしのおまたを2人でのぞきこみ、談笑。

 

「そ、そんなに見ないで…。」

 

そう、思わず言いたくなるほど、ここまで縫うだの、こうやるとキレイだの、2人できゃっきゃ言いながら長々と縫っていた。

 

 

 

 

 

 

 

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さて、少しキレイにしてもらった弟子は

体重を測ったり、身長を測ったりと

きっと日本と同じような検査を行ったのであろう。

 

「オイラも疲れたよ。」

 

とこの表情。

 

 

 

 

 

 

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その後、持ってきた服に着替えさせてもらった。

 

が、これじゃ寒いと言われ、病院にあった謎のセーターをお借りすることに。

 

 

 

 

そして

 

 

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これがニュージースタイル!!

 

もこもこになりました。

 

 

 

 

一方わたしも

胎盤をとって

おまた縫い縫いしたあと

急に我に返ったかのようにお腹が空いてきた。

 

そりゃそうだ。

 

晩御飯から約20時間、まともなものを食べていない。

 

 

 

すると、ミッドワイフが、買ってきてくれたマフィンをくれた。

それを一気にベッドの上で、下半身血だらけのまま食べる。

 

 

 

 

 

「食べられる…すごいよ自然分娩。」

 

 

 

 

 

帝王切開じゃ考えられない産後すぐの食事に、ただただ感動。

は~。すごいねこりゃ。

 

まだまだお腹が空いていて

 

「あとで何食べようかな…。」

 

なんて幸せなことを悠長に考えていたら…

 

 

 

 

 

 

「じゃ、シャワー浴びましょうか。」

 

 

 

 

 

え?

 

 

 

 

もうシャワー?

 

 

 

 

 

さっき、まるっと一人、おまたから出したばかりで

しかも、おまた縫ったあとですけど、もうシャワー?

 

 

しかし冗談ではないようで

シャワーに誘導される。

 

 

 

 

「じゃぁここに座って、シャワー浴びて、おしっこしましょう!」

 

 

 

 

 

 

おしっこ?

 

 

 

 

 

 

「おしっこ出たら、点滴の針とれますから。」

 

 

 

 

 

そう、いつ抜いてくれるんだと心待ちにしていた点滴の針(点滴は抜いてある)。

とにかく痛い。

 

これが、なんと、この独房のような寒いシャワールームでおしっこを出さないと抜いてもらえないという。

 

 

 

 

 

 

まさに試練!(涙) in ニュージー

 

 

 

 

 

 

 

言うまでもなく人生で一番つらいシャワータイムとなりました。

 

 

しかしその後

点滴の針も取れ、洋服も着て、ほっと一息。

どっと疲れが押し寄せる。

なにより眠い。ただただ眠い。

ここにあるベッドに横になって、2時間でいいから爆睡したい…

 

 

 

と思った瞬間

 

 

 

 

 

 

「じゃぁ車まで行きましょうか!」

 

 

 

 

 

 

え?

 

 

 

GO TO HOME??

 

 

 

 

 

ママ友から聞いてた噂は本当でした。

ニュージーではホスピタルで出産すると

自然分娩で母子ともに特に問題が無い場合

出産後2時間以内に産後ケア施設等に移動しないといけない。

 

 

 

都市伝説かと思ってたけど

時刻を見ると16時。

 

えーっと、産んだの14時だから…

 

 

 

 

2時間だ☆

 

 

 

 

そんなこんなで

よたよたと、足を前になんとか出して、車まで歩く。

車いすに乗る人がほとんどらしい。

 

 

そして

ほぼほぼ寝ていないフラフラなわたしと産まれて2時間の弟子を乗せ

ほぼほぼ寝ていないフラフラなダンナが高速を運転して自宅へと帰りました。

 

 

まさに試練!(2回目) in ニュージー

 

 

 

 

 

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まさか出産して2時間後に車に乗り

3時間後には自宅の布団で寝てるとは…

人生っておもしろい!

(わたしは産後ケア施設にはいきませんでした。英語わからないし、個室高いし…。)

 

 

 

とにかく、人生で、ぜったいに忘れられない大切な体験をすることができました。

 

 

 

それもこれも

 

ずっと一緒にいてくれたダンナ

飴とムチで支えてくれたミッドワイフ

いい子で待っていてくれた親方

深夜にすっ飛んできてくれた友達のミドさん

次の日の夜まで親方と遊んでくれていたショーにぃとミヤちゃん

いつでも助けになると言ってくれたお隣さんや友達

そして、遠い日本で応援してくれた家族たち。

 

 

 

温かい、たくさんのひとたちのおかげです。

 

 

 

 

 

 

弟子!

産まれていてくれてありがとう。

2020年、大変な年だけど

この世界はきっと楽しいよ!

 

 

誕生おめでとう♡