病み上がりにはちょうどいい!ニュージーFuia damを歩く。
こんばんは。
歯茎の痛みも落ち着いて、やっと平穏に過ごせたこの土日。
ダンナに久しぶりに少し歩こうかと提案。
するとみるみる顔色がぱっと明るくなり、
速攻でトレッキング雑誌を読みだしたダンナ。
「あ、病み上がりだから、軽いやつね。肩慣らしっていうか。」
「オーケーイ!」
小気味よい返事の数分後、
「よしっ、ここやな。ここにしよ。」
と聞こえたので、「どれどれ?」と聞くと、
まさかの7時間のトレッキングコースを説明された。
「本気で言ってんのかな?」と思ったけど、彼にとっての「肩慣らし」は11キロの親方を背負った往復7時間コースなのかもしれないと思い、ダンナにはまだわたしの知らない秘めたるマッスルパワーが隠れているのかと一瞬疑う。
まぁ、そんな秘めたるマッスルパワーは持っていようがどうでもいいので、速攻否定。
「いやいや、前ハハがきたときだって2時間も歩いてないけど結構疲れたじゃん。7時間とか無理だよ。」
「え、そうなん?え~…じゃ違うとこ見てみるわ。」
「え、そうなん?」じゃないし、と思いながらも、
歯の件でいろいろとお世話になったのでやさしく緑茶を差し入れした。
意外とすねるからな、ダンナ。
そんなこんなで、久しぶりに歩いてきました。
しかも今回は
ダム!
オークランドから西へ1時間ほど。
以前も行ったWaitakere(ワイタケレ)という山林エリアの、
Huia(フーヤ)という街にある「Huia dam(フーヤダム)」へ行ってきた。
地図で見ても、「Lower Fuia dam(ローワー・フーヤダム)」から、「Upper Huia dam(アッパー・フーヤダム)」までいくという、
往復で約3時間という、わたしにとってはなかなかのコース。
以前ワイタケレエリアに行き、
「カウリの木」保護のためトレッキングコースがことごとく封鎖されており、
超フル装備で挑んだにも関わらず、結局はビジターセンター近くの20分で歩けるという「超お手軽ネイチャーコース」を歩くことになった恥ずかしい経験を生かし、
今回は、封鎖されていない、それなりに歩きごたえのあるところを選んだようだ。
ということで出発する前に
親方~~~~~~~~~~~~
装着!!!
「あ、やっぱこうなるんやね~。」
という悟った表情で、まったく嫌がらない。
そして今回もダンナはフル装備!THE☆山男。あまり日は照ってないがサングラスでGO!
わたしはまたこの格好浮くのではないかと、内心冷や冷や…。
入り口を入っていくと
突如広がる草原と羊たち。
途中すれ違う、サンダルのおじちゃんと愛犬ブルドック。
ダンナはサングラスをかけていたせいか、
歩き始めて3分で羊のウンチを思い切り踏む。
確かにアスファルトと同化して分かりずらいウンチ。
ちなみにわたしは今回、登山靴ではなく、普通のニューバランスのスニーカーで挑んだ。
羊かわいい。
10分ほど歩くとすぐにローワー・フーヤダムがこんにちは。
なんでもこちらのダムは、ウエストエリア5つのダムのなかで1番の大きさで、オークランドの20パーセントのお水を供給しているらしい。
すご~いね。
アッパー・フーヤダムを目指し、
ローワー・フーヤダムを通り過ぎて歩いていくと
こんなかんじの、しっかりと舗装された道がずっと続いた。
すれ違う、ベビーカーを押すファミリー。
「え、ベビーカー押して戻ってくるよ。ベビーカーでも行けるような道なのかね?」
すると、ぽそっとダンナがつぶやく。
「もしかして、南島いかんと、この格好は浮き続けるんかな?」
ニュージーは南島のほうが確かに有名な山は多い。
ダンナが少し弱気になっている。
「たしかに、油こぶしはこの格好では登らんしな…。」
ダンナの実家近くの六甲山の油こぶしを思い返し、自分のフル装備にようやく疑問を持ち出した。
「確かに登山靴の必要は全くないな、この道。あとサングラスもいらないよね。」と思いながらも、言わないでおいた。
道中、めずらしく親方が途中まで起きていて、
退屈そうだったのでベビーラスクみたいなのをあげた。
やはり揺れるのか、顔も服もいろいろとラスクでぐちゃぐちゃになっていた。
そんなこんなで整備された道を歩き続けること1時間。
結構疲れてくる。
すると、見えてくるトンネル。
「トンネルをぬけると、そーこーはー!ってやつじゃない?」
と、少しテンションが上がる。
トンネルこわっ!
恐ろしく真っ暗なトンネルをぬけても特に何もなかったのだけど、
そこから10分ほどでアッパー・フーヤダムに到着!
う~ん。
正直
「ダムだーーーーーー!」
っていうより、
「あれ、行き止まり?」
みたいなゴールでした。
右側に登れるようなほっそ~い道があったけど、怖くて登るのはやめておいた。
ネットで見ると、登るための階段があるようだったけど、よくわからなかった。
なにはともあれ、1時間半ほど歩いたのでお腹もペコペコ。
ゴールでの感動の景色とまではいかないものの、
食べたおにぎりはとてもおいしかった。
帰りは同じ道をひたすら戻る戻る。
途中、またワンチャンをつれたおばちゃんとすれ違ったり、
自転車の若い2人組などとすれ違う。
お散歩コースなのかしら。
ぜーぜーしながら帰ってきたら、2万歩くらいになっていた。
いやいや、頑張って歩いたと思う。
なかなかの達成感を味わえた。
ダンナよ、計画してくれてありがとう。
戻ってきたころにはすっかり夕方に。
疲れたね~。
次は7時間行けるかな?