ニュージーと、親方と、ときどきダンナ。

家族3人。ニュージーランドでの初海外ライフ。

チョコレートを分け合う必要はなかった。

こんにちは。

 

 

 

先日、親方を背負ってトレッキングに行けちゃうベビーキャリアを購入。

そして、わたしも登山靴をこっそり購入。

 

ということで、形から入る親方ファミリー、初のトレッキングへ!

 

向かったのはオークランドから西に車で1時間ほど、

エスト・オークランドエリアのWaitakere(ワイタケレ)という山林地域。

 

朝からダンナが、クリアケースにいろいろ積んでいた。

軍手やサングラス、着替え、タオル、お水(2リットル)、予備の靴…。

 

そしてわたしの着る服も、ダンナがチョイスしてくれた。

以前、家で寒いからと履いていて怒られたnorth faceの登山靴下。

あれも貸してくれた。

 

わたしはピクニック気分でお弁当を詰めたりしてたので、

ダンナが準備した重装備に、

 

「水とか重いしさぁ、飲み物とか買えばいいんじゃない?

あと、お弁当少しだけど、食べ物もどっかで買えるよね~。」

 

と軽い気持ちでいうと、

 

「そんなん売ってへんで!!!!!」

 

と怒られた。

そのとき、これから行くところがさぞかし「THE!トレッキング」なところで、

自分は果たして最後まで歩けるのかと不安になった。

 

そして、こっそり大きなチョコレートをポッケに入れた。

このチョコが生死を分けるかもしれない。

 

そう、以前正月にダンナの実家の近くにある山を軽い気持ちで登ったら、

突然雪が降りだし、天気が荒れ、

遭難するんじゃないかと思うくらい大変な思いをしたのだ。

ダンナチチの

「山の天気は変わりやすいで~。」

という忠告を守らなかったからだ。

そのとき持って行ったチョコとお茶は速攻食べてしまい、

ひもじい思いをしたのを思い出した。

 

 

 

 

だけどその不安も、チョコも、1時間で必要なくなった。

 

 

 

意気揚々と目指したトレッキングコースは閉鎖されていて入れなかった。

 

 

 

「あれ、入れへんやん。」

 

 

入り口の看板には、

ニュージーの北島でしか見られない珍しい木「カウリの木」を保護するために、

人は入れません、と書いてある。

 

 

「マジか…。」

 

 

「全身バッチリ☆いつでもトレッキング♪」な格好と装備できているため、

おめおめ帰るわけにはいかない。

 

トレッキングできそうなところを探すことになり、

車でうろうろ45分。

 

 

ついたのは、設備がしっかりしていて、なにやらイベントで盛り上がっていた

「アラタキ・ビジターセンター」。

ここは、ワイタケレに暮らす生き物や、マオリの歴史など、

エスト・オークランドの観光地についていろいろ知ることができる場所。

日本の観光案内所みたいなところ。

 

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しかしただの観光案内所ではない!

予想外に眺めがさいこ~~~。

ネットで調べると、穴場の絶景スポットらしい。

 

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「きもちえ~な~。ま、トレッキングちゃうけどな~。」

 

 

 

ビジターセンターのスタッフの女性に、

トレッキングコースについて尋ねてみた。

するとびっくり。

 

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エスト・オークランドの地図でみると、

赤く塗られている地域は、カウリの木保護のため、

人は立ち入り禁止となっていた。

緑色の線がちょこちょこあるけど、トレッキングコースはここだけ。とのこと。

 

 

多くのカウリの木は、胴枯病という病気になってしまっているそう。

今回来たワイタケレエリアのカウリの木は特にひどい状況だそうだ。

 

胴枯病とは、土菌類の寄生によって起こる植物の病気で、

感染は、人や動物の歩行により起こり、

例えば人の靴からほかの土や菌を持ち込んでしまったりすることで感染するらしい。

防ぐことが大変難しい病気のようだ。

 

カウリの木は長寿で巨大!

ニュージーで一番長生きなカウリの木は「タネ・マフタ(森の神)」と言われてて、

なんと樹齢2500年!紀元前!

木ってすごいなぁ…。

そしてなんとなんと屋久島の屋久杉と「姉妹木協定」結んでるらしい(へぇ~)。

 

 

「あら~…。いい勉強になったね…。」

 

 

ということで、せっかくなので、

スタッフの女性が教えてくれた、

ビジターセンター近くの20分で歩けるという

「超お手軽ネイチャーコース」を歩くことに。

 

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せっかくだしね。フル装備だしね。

 

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こんな感じで出発!

 

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入り口では、カウリの木を守るために靴の裏を洗え!と書いてあり、

 

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ウォッシュウォッシュ。

 

ま、一昨日買った新品なので、やる必要ないんだけどね。

山人として一応ね。

 

 

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しっかりと舗装された道。

たいした坂も下り坂もない、歩きやすい道。

半そでにジーパン、サンダルの女性2人組が歩いている道。

 

そんな道を、クック山やトンガリロ山でも登るかのような、

完全装備で歩く親方ファミリー…。

 

「は、恥ずかしい!」

 

思わず口に出してしまった。

いますぐ、north faceの巨大な黒いリュックを下ろしたくなった。

 

途中、あまりにも長く険しい道をさも歩いてきたかのようなわたしたちを見て、

バードウォッチングでもしてたかのような小さなリュックと帽子をかぶった、

中国人らしき女性に、

 

「すみません…。このコースは何分くらいかかるんですか…??」

 

と、尋ねられた。

 

 

「えっと、10分くらいですかね?」

 

 

「Really??」

 

 

確かにこの格好じゃ、どこかにもっと長いコースがあるかと思うよね。

 

 

無事往復20分で戻ってきました。

3500歩くらい…w

 

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全然険しくもない快適な道だったため、

終始寝てた親方。ついても起きない。

 

戻って昼食に。

たいして歩いていないのに、お弁当だけじゃ足りず、

当初の予想だと売っていないはずだった食料を購入。

 

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かぼちゃ、クマラ、ジャガイモ、鶏肉、豚肉を蒸したもの。

おいし~。疲れてないけどしみわたるおいしさ。

 

 

当初は疲れてぐったりとなっているはずなので、

早めに家に帰ろうという計画だったけど、

全然疲れてなかったので、

ショッピングセンターで家具を見て帰った。

 

何事も、勉強だね。

次こそは、「THE!トレッキング」。

 

チョコレートを分け合おうね。