ニュージーと、親方と、ときどきダンナ。

家族3人。ニュージーランドでの初海外ライフ。

日本に近づけ!ニュージー最北端旅行 その3

こんにちは。

 

 

 

 

 

「帰ってこれてよかった~。日本に近づけ!ニュージー最北端旅行」

 

 

2日目。

 

 

 

 

 

最北端Cape Reinga(ケープ・レインガ)に行く前に誰もが立ち寄るという「90マイル・ビーチ」

 

 

 

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90マイル・ビーチに到着したときは、その解放感にテンションはあがり、おもわず親方ともこんな1枚をおさめてしまうほど興奮しっぱなしだった。

 

 

 

そしてさらに

果てしなく続くビーチを愛車でドライブしながら北上するという、非日常的な体験に

 

 

おもわず

 

「ひゃっほ~。」

 

とか

 

「うぇ~~~い!!」

 

とか

窓を全開にしてパーティーピーポー風に意気揚々と走行していたのに…

 

 

 

 

 

 

まさかの満潮による緊急事態。

 

 

 

 

 

 

ということで、地元の釣り人のアドバイスを素直に受け入れ、近くにあったキャンプグラウンドに、一緒に走行していたユーさんファミリー、インド人ファミリーと避難することに。

 

 

 

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こちらがキャンプグラウンド。

トイレしかなく、水もないキャンプグランドには、一組だけキャンピングカーでキャンプをしていたファミリーがいた。

 

 

 

 

 

 

朝9時に出発し、時刻は午後1時。

そろそろお腹もすいてきた。

90マイル・ビーチを少しドライブしたら、一般の道に戻って、カフェやスーパーで昼食をとろうという予定だったが、ここにきてまさかの足止め。

 

 

 

こんなことなら

朝の美味しかったカフェで、ラザニア頼んどくんだった(朝からラザニアはカロリーが…とマフィンを選択)!

 

 

 

 

とりあえず、持っている食べ物を寄せ集め、シートをしいて食べることに。

 

 

 

 

 

すると、ダンナがなにやら車からがさごそ取り出してきた。

 

 

近所の公園でコレをやりだしたときは

いったいダンナは何を目指しているのか疑問に思ったが…

 

 

 

 

 

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チキンラーメン

 

 

まさにこの時のためにあるかのような食料。

そして絶品…温かい食事に感謝。

チキンラーメンのしょっぱさが体にしみわたる。

 

 

 

 

ユーさんが、キャンプグラウンドで小さな山のようになっている高台に行って、波の様子を見てきてくれた。

 

 

 

 

 

 

 

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波キテル~~~~~。

 

 

 

いや、よくこの中を走行しようとしたな…と思うほど、海面が上昇している。

 

 

 

高台の上で、一瞬電波が入ったというユーさん。

本日の、満潮・干潮の時間を調べたら…

 

 

 

満潮:14時

干潮:20時

 

 

 

 

なるほど~満潮と干潮は6時間おきにくるのね~

 

 

 

 

 

って、干潮20時!?

 

 

 

 

現在の時刻は13時。

いったい何時間待てばいいのだ…。

 

 

食料もなく、水もペットボトル1本。

 

 

電灯一つない夜は、もちろん本物の真っ暗。

 

 

 

 

テンションアゲアゲだったパーティ―ピーポーのわたしたちに、帰れるのだろうかという不安がよぎる。

現代文明を失うと、一気に生命力が下がるパーティーピーポー。

 

 

 

 

 

 

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「まぁまぁとりあえずしゃ、腹ごしらえしよーよ。」

 

 

親方だけは元気元気。 

貴重な食料を食べまくる親方。

 

 

 

 

 

とりあえず、波が引いていくのを待つしかない。

 

 

 

ということで、待つこと2時間。

午後3時過ぎ。

 

 

 

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ちょっとだけ…引いてきた…のか?

 

 

 

とりあえず、これ以上満ちることはない。

満潮は過ぎ、あとは引いていくのみ。

 

 

インド人家族の話によると、一般の道路に出る出口はここから北上して10キロメートルのところにあるらしい。

走れば10分くらいで着く。

 

 

 

 

最北端ケープレインガはもう目の前だ。

 

進むしかない!

 

 

 

ということで午後3時半。

 

 

 

3家族、無言でうなずく。

 

エンジンをかけ、いざ!!!!出口目指して波が押し寄せるビーチを北上せよ!

 

 

 

 

 

と、走り出すことわずか3分。

 

 

 

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「あれ…通れないやん。」

 

 

 

早くも行き止まり。

 

 

 

 

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どうやら潮が引いていると、こうやって通れるらしいのだが、この時点では絶対に海水に浸かってヤバイというのが一目瞭然。

 

 

 

ちょうどここで海水浴していた地元民に話を聞くと、

この先を少し行ったところに出口はあるが、今は通れないから、潮が引くまでさらに待つしかないとのこと。

 

 

 

 

 

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出発して早々に足止めをくらった3家族は、緊急会議を開く。

時刻はすでに3時半を過ぎている。

どれくらいで潮が引くのか、見当もつかない。

 

選択肢は2つ。

 

 

 

 

ここで待つか。

それとも、スタート地点に引き返すか。

 

 

 

 

 

 

ここまでの道は、このような岩もなかったし、今の波の感じなら多分スタート地点に戻れるだろう…。ただ、時間的にケープ・レインガはあきらめなくてはならない(ニュージーは18時ころ暗くなります)。

 

ここまでせっかく北上したのだから、波が引くのを待って、がんばって次の出口で出れば、ギリギリ暗くなる前にケープ・レインガにはたどり着けるかもしれない。

 

 

 

 

進むか、戻るか。

 

 

 

 

出した結論は…

 

 

 

 

 

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戻る!!!!

 

 

 

とりあえず早く、コンクリートの道を走りたいという気持ちが勝ち、確実な方法として「戻る」を選択したわたしたち。

 

 

 

波はまだガンガン打ち寄せてくるけど…

必ずや、コンクリートの道を踏んでみせる!

 

 

 

 

 

 

最北端に行けない悲しさと、潮が引き始めているとはいえガンガン押し寄せてくる波へのハラハラとで、車内には変な緊張感が漂う。

それに追い打ちをかけるかのように

 

 

 

 

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大雨&突風!!

 

 

 

 

上からも横からも水が攻めてくる恐怖。

前もよく見えない。

厚くどす黒い不気味な雲が視界を覆い、このまま天に召されるのではないかと思うくらいの恐怖を感じながら、南へ南へともと来た道をひたすらもどる3家族。

 

 

 

 

 

30分後。

 

 

 

 

 

無事、到着。

 

 

 

 

 

安心しすぎて写真を撮るのを忘れました。

いや~ほんと、ほんとによかった。

 

 

突風、大雨、砂浜、波という難関をなんとかくぐりぬけ頑張ってくれたわたしたちの車。

車体の下の、エンジンカバーがベロベロになっていて、とれてしまいました。

 

 

 

 

いや…

 

 

自然っておそろしい!!

 

 

 

 

人間がどうこうできるもんじゃないから、少しでも知識をつけてうまく付き合わないとダメですね。

 

 

 

 

とにかく

 

 

 

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この日飲んだビールは、人生で一番おいしかったかもしれません。

 

 

明かりがある。家がある。食事がある。

 

 

テクノロジーに感謝!

 

 

 

さぁ、ぐったり疲れた2日目。

3日目は最終日です。

最北端は結局いけないのか!?

 

次へ続く。