食い込むヘルメット。親方、白いバイクに目覚める。
こんばんは。
ニュージーの出産は
GP(かかりつけ医)で妊娠を確認したあと
産科医、ミッドワイフ(助産師)、GPのなかから
出産までケアしてくれる、いわば「パートナー」を選びます。
9割以上の妊婦が、ミッドワイフを選択し、ネットや友達からいろいろな情報を集めて自分に合うであろうミッドワイフを見つけるのだ。
もちろん、途中で
「あ、ちょっと私には合わないなぁ~。」
と思ったら、いつでもミッドワイフをチェンジしてよい。
そして驚くべきことに
逆もある。
「あ、ちょっと私にこの妊婦さん合わないわ。」
と思ったら、ミッドワイフ側からのチェンジもあるそうだ。
日本の「お客様」的感覚ではちょっとビックリではないだろうか。
1対1でケアしてくれる安心感。
妊娠中、出産、そして産後と、
とくに問題のない普通分娩であれば産科医とは一度も関わらないそうだ。
しかし「1対1」。
裏を返せば
自分のミッドワイフが見ているのはもちろん自分だけではないわけで
お産やトラブルが重なったり、ミッドワイフの体調が優れなかったりすれば、検診がキャンセルになったり、対応してもらえないこともある(実際わたしもあった)。
そしてニュージーに来て
すごい聞くこの言葉…
ワークライフバランス!!!
わたしのチチは知っているだろうか、ワークライフバランス。
筋トレ用語じゃないよ。
ミッドワイフにも家庭があり、生活がある。
仕事だけしているわけではなく、もちろんホリデーも必要なわけで。
わたしのミッドワイフも
緊急でない場合、平日の9時~17時のみテキスト(メール)が可能。
緊急時のみ電話してよいのだが、その「緊急時」についても、こういう時電話してよいという事項が具体的にあらかじめ決められている。
ちなみに
すべてのニュージーのミッドワイフがそうかは分からないけど
わたしの場合、出産がいよいよはじまるときも
「陣痛間隔が2~3分になり、それが2時間以上続いたとき」
はじめてミッドワイフに電話してよい。
日本だとよく、「10分間隔になったら電話」と聞く。
ニュージーだと、VBACのわたしでもこれくらいで、普通は「2分間隔が4時間続いたら電話」らしい。
産まれちゃうのではないだろうか…。
破水の場合も
羊水の色に異常が無い場合は
「9時~17時の破水であれば電話ではなくメールを送る」
「それ以外の時間に破水したら、普通に生活して陣痛が始まるまで待つ。(9時になったら破水した時間をテキストする)」
という決まりがある。
例えば深夜に破水して、あわてて電話したりテキストしてしまったら
ミッドワイフが気になって寝れなくなってしまい
日常の業務に支障がでるので必ず順守してくれとのことだった。
ほへ~。
まぁ、いろいろカルチャーショックはあります。
ぐるぐると文化の違いを考えたり
日本だったら…と思うことも多少はあるけれど
最終的に行きつくのは
「まぁ、無事に生まれてくれればなんでもいいか。」
というところ。
郷に入れば郷に従えですね。
たぶん、いい思い出になると思う…。
さてさて
全く話変わるのですが
親方ついに
ぺらっぺらのあの車を卒業!?して
白いバイクに目覚めました!
この白いバイク。
親方の2歳の誕生日にプレゼントしたもの。
なんていうか覚えてますか…?
そう
ストライダーーーー!
キッズバイクとも言うそうですね。
これに乗っておくと
すぐに自転車に乗れるようになると噂ですよ。
ヘルメットが、どら焼きで立派になった顎というか顔というか…とにかくお肉に食い込みます。
オークランド中心部に位置する巨大な公園「オークランド・ドメイン」を
すいすいと足で蹴って、どんどん進んでいく親方。
いつのまにこんなに上手になっていたのだ…。
親方の後ろを小走りで着いていきながら、小さく感動する母。
オークランド・ドメインで有名なのは戦争博物館だけではないようで
こちらの「ウィンター・ガーデン」も100年以上の歴史を誇り、地元市民に愛されているそうだ。
はじめて入った…。
世界中から集められた花や観葉植物が植えられているんだって。
親方がしゃしゃしゃーっと進むもんで
そこまでゆっくり見られませんでしたが、散歩には最高だね。きっと。
ガーデンを出ると、彫刻が置かれた美しい庭に出ます。
なんとも雰囲気があるよね~。
親方、終始、白のバイクを一生懸命こいでいました。
まだまだ足を離してしゅーーーっとはいかないけど
本当に、こんなに乗れるようになっているとはカァチャンビックリ。
思わず…
「がんばったね~。すごいね~。やるじゃ~ん。」
とベロベロに褒めてしまい…
ど、どら焼き…あげちゃいますよね。
ヘルメットをしめるときに、肉をはさまないかドキドキです。
また練習しに来ようね。