出産に必要な『Certified Copy』と、安産パイ。
こんばんは。
このブログを書き始める午後8時前。
「ふりかけごはん食べたい。」
ん?
突然のふりかけごはんタイム。
あまりお腹空いたことを主張しない親方が、突如ふりかけごはんを要求してきた。
夕飯は5時半ころ、たらふく食べた。
でも、パスタだった。
ということで、午後8時のふりかけごはんタイム。
食べ終わった後、30分ほどしてコテンとお眠りになりました。
こりゃ太るわけだ…。
ニュージーには
妊産婦のケアをしてくれる『Birth care(バースケア)』という施設がある。
病院で出産した場合
母子ともに問題が無ければ、2~3時間以内に自力でこのバースケアに移動しなくてはならない(もちろん帝王切開や、産後になにかトラブルがあれば病院にそのままいられる)。
無事出産を終えた多くのママたちは、本当に、出産後2~3時間で荷物を準備し、ガニ股になりながら赤ちゃんを抱き、よちよちと車に乗ってバースケアに移動するというから驚きだ。
そして、かく言うわたしも
出産を約1カ月後に控え、ようやくバースケアの予約をしようと重い腰をあげたのだ。
バースケアのサイトで、英語と闘いながらまずはオンラインで仮登録をすませる。
すると、バースケアから連絡が来て
「パスポートの『Certified Copy』を提出してください。」
と言われた。
『Cretified Copy』??
ダンナに聞いてみると、これがまた、ただパスポートをコピーしたものではダメらしい。
『Certified Copy』は『認証コピー』と言われており
ニュージーの場合、パスポートのコピーを「JP(Justice of the Peace)」という、真正な原本のコピーであることを認証してくれる人のところへ持っていき、「認証したよ~。」というサインやらハンコやらをもらわないといけないようだ。
ちょうどダンナも、VISAの関係で『Certified Copy』が必要だったようで、親方をデイケアに迎えに行ったその足で、JPのいるサービスデスクへ行ってきた。
ダンナとわたし、2人分のパスポートのコピーを持って、急いでやってきたサービスデスク。
受付時間は2時半まで。
到着したときには5~6組ほど待っており、すでに2時になろうとしていた。
受付台帳に名前を記入し、沈黙が流れる待合室で順番を待つ。
アラビア系の男性、チャイニーズっぽい親子、ヨーロピアンの若い女性。
人種は様々。ぼそぼそっと聞こえてくる会話も英語ではない。
どうやら1組ずつ個室に入っていき、中にいるJPに認証してもらうようだ。
個室の滞在時間は、5~15分といったところ。
「はい、OK~。」で認証してくれるわけではないのか…?
人によってはなかなか個室から出てこない。
「不正コピーだって疑われたりするの…?」
待合室の奇妙な静寂が、緊張を煽る。
「きっと、名前とか、ニュージーに来てどれくらいとか、目的とか、そんなこと聞かれるんやない?」
ダンナが言う。
え、そうなの?
Englishで質問されるの?
ますますドキドキしてくる。
わたしとダンナの前に入っていったアジア人の女性が
5分、10分、15分たっても出てこない…。
すでに2時半をすぎた。
「認証業務は3時で終了しますので、対応できるのはあと4~5組です。」というアナウンスも入り、待合室にいる6~7組の人たちから
「おい、できるだけ時間をかけずスムーズに認証してもらえよ。」
という無言のプレッシャーを感じる。
前の女性がやっと出てきて、わたしとダンナの番。
部屋に入ると、めちゃめちゃ優しそうなおじいちゃんが座っていた。
パスポートのコピーをわたす。
『Cretified Copy』の用途(提出先)を聞かれ、ダンナが英語で答える。
優しそうなおじいちゃんが、わたしのパスポートのコピーと、パスポート原本を見始め、なにやら話している。
どうやら、「待たせてごめんね~。今日人多いね。」みたいなことを言っているようだったが、あまり聞き取れない。
そして、わたしの名前を読み上げる。
「い、YES...」
それ、わたしのパスポートです、と伝えると
おじいちゃんはニコリと笑って
「How long have you been here?」
と聞いてきた。
き、キターーーー!
何度も練習してきた英語での自己紹介。
「どれくらいニュージーにいるのか?」は、よくある質問ランキングまさに1位。
予想もしていた質問に、自信満々に答える。
「I've been here for about 2 years.」
そう答えると
おじいちゃんがすかさず、「えっ?」という顔でわたしを見てきた。
「No,No. How long have you been waiting here? Sorry, I kept you waiting…」
え…
あっ、ここで、どれくらい待っていたかってことね!
待たせてごめんねと謝る低姿勢の心優しいおじいちゃんに
「2年もここにいるよ~マジ待ったわ(笑)こちとら妊婦なんですわ~」
というブラックジョークをぶちかましてしまった(ような空気になった)。
このジョークのおかげか、
わたしとダンナは2人で5分もかからず認証サインをいただけました。
ほんとに、ダントツで早かったんです…。
しっかりと、会話の流れを聞き取らないとダメですね。
分かる単語や文章があると、そればかりに意識がいってしまいます。
どうでもいい話を
親方の写真1枚もないままダラダラ書いてしまいました。
そういえばこの前
友達のパティシエのユーさんが
安産パイを焼いて持ってきてくれた!
なんて嬉しいプレゼント。
安産を祈願し…
ケーキ入刀!
キャラメリゼされたクルミやナッツがぎっしりつまったサクサクのパイ。
うまうまでした。
嬉しいな。
ありがとう、ユーさん。
日本にいるチチとハハも
わたしの安産祈願をしに、いつもいく神社へ行ってくれたようだ。
神主さんが
「ニュージーランドの~~…。」
と、遠いニュージーに住むわたしの安産を祈願し、横文字を読み上げてくたようです。
嬉しいな。
無事産まれますように。