ツチボタルツアー危機一髪。
こんにちは。
大学の友達こと丸の内のスーパーOL、サトと行くニュージー北島の旅2日目。
少し遠出をすることに。
オークランドから南へ車で3時間ほど。
「Waitomo Glowworm Caves(ワイトモ・グロウワーム鍾乳洞)」に行くことに!
この日、オークランドの天気はいまいちだったけど、
ワイトモはとても良い天気だった。
住んでるところが雨で、旅行先が晴れだと得した気分。
グロウワーム鍾乳洞に着く前に、お昼ご飯を食べることに。
道中にあったかわいらしいカフェに入る。
このときすでに1時前。
ギラギラ太陽が三十路の肌に襲いかかり、気温もどんどん上昇。
テラス席もあるとてもオシャレなカフェだった。
コーヒーを作る機械がかっこよすぎた。
これで作るコーヒー、おいしいに違いない。
「じゃ、注文してくるね~。何がいい?」
と席を確保してからレジに向かうわたし。
「なんか冷たいもん飲みたい。」
と、ダンナがいうので、黒板に書いてあった「Iced coffee」を頼むことに。
欧米あるあるなのか知らないけど、
ニュージーはアイスコーヒーを置いていないカフェがあったり、
ホットコーヒーより1~2ドル値段が高いカフェが非常に多い。
「冷たいコーヒーなんて邪道だ!」ってことなのかしら。
ニュージーのカフェで必ずといっていいほどある、
エッグベネディクトとクラムチャウダー、フラットホワイト(カフェラテみたいなの)、サトはロングブラック(ブラックコーヒーみたいなの)をセレクトし、
席で待っていると、数分で頼んだものがやってきた。
「Iced coffee」が運ばれてきて皆きょとん。
ゴリゴリのアイスクリームとたっぷり生クリームがオシャレグラスに盛られていた。
飲み物というより、ほぼパフェ。フラペチーノ。
氷も入っていないので、逆に喉がかわく系のやつ。
「『Iced』のアイスはあのアイスだったのか…。」
もともと甘い飲み物を飲まないダンナ。
不満なのを悟られないように笑っているけど、明らかに不満そう。
「いや~女子みたいなのきたわ~。レジの後ろに冷蔵庫あるや~ん。」
と、ノリ良く言えばバレないと思っているのかもしれないけど、
わたしのチョイスミスだということをさりげなくアピールしてくる。
いやいや、じゃぁ「冷蔵庫に入ってるやつ」って言ってよ。
異国の地で「冷たいもん」って言われたら「Iced coffee」頼みますよね?
甘いIced coffeeを飲みながら、クラムチャウダーでしょっぱさをチャージするダンナ。
「それめっちゃうまそうやん。トオチャンなんで飲まないんやろか。」
と、あわよくば上のアイスをもらおうとIced coffeeを見つめる親方。
親方にアイスをあげると、興奮して白いヨダレダラダラになるからダメ。
そんなこんなでお腹を満たし、いよいよグロウワーム鍾乳洞へ!
鍾乳洞へ向かう道には満開の桜が。車からパシャリ。きれい~。
サトは写真を撮るのが上手。
そしてやっとこさワイトモ・グロウワーム鍾乳洞に到着。
ワイトモ・グロウワーム鍾乳洞の目玉は、もちろん鍾乳洞。
そしてもう一つ、有名なのが、
「ツチボタル」。
ツチボタルは、ニュージーランドとオーストラリアに棲息する発光性の昆虫。
ハエの仲間で、幼虫の時期のみ体を発光させる。
強い光に弱く、鍾乳洞など暗いところに生息。
幼虫はエサをとるために粘着性の糸20~30本たらし、自ら放つ光で獲物をおびき寄せ、糸にくっついた虫を食べるのだ!(サトが置いてった「るるぶ」より抜粋)
ニュージーのグロウワーム鍾乳洞は世界有数の繁殖地らしく、
ネットで見ると「まさに星空!」「イルミネーションみたい!」と感動の声が。
ということで、まずはチケットを買います。
ネットで予約できるので、夏などの観光シーズンは予約しておいたほうが良いらしい。
ツチボタルを見に行くコースは、大人51ドル(4000円くらい)。まぁまぁするよね。
30分おきにコースはあって、ガイドさんが中を案内してくれる。
いざ!鍾乳洞の中へ!
入る前に、ガイドのおじちゃんが鍾乳洞のことや、注意事項を説明…
してたのだと思う。英語だからまったく分からなかった。
隣で「うんうん」と、しきりに首を縦にふるダンナ。
「なんて言ってたの?」と聞くと「この鍾乳洞結構昔にできたんやって。」という、だれにでも分かるようなありきたりな回答が。
さてはダンナも分かってないな…。
ガイドさんの話を真剣に聞く親方。
そしてなぜか止まらないヨダレ。
「ちゅちぼたる…なんかおいしそうやな。」
とでも思ってそうな表情。
ツチボタルは食べ物じゃないよ。
フラッシュをたかなければ撮影OKみたいなことが、
るるぶにもネットにも書いてあって、
中に入ってサトと写真を撮りまくっていたら、
撮影禁止だからとダンナに怒られた。
「え、でもガイドブックにOKって…」と思ったけど、
確かに誰一人写真を撮っていなかったので、空気を読んでカメラをしまった。
撮影禁止の中撮った写真がこちら。
ぶれぶれだけど、鍾乳洞は本当にきれいだった。
なんか美術館みたい。
そんな美しい鍾乳洞を進んでいくと、
ちらほら見え出す蛍のような青白い光。
これがツチボタルか!
鍾乳洞のなかは、観光客が見えるよう照明が少しついているので薄暗い。
しかし、ツチボタルが多く生息する鍾乳洞の奥のほうは、ツチボタルが光に弱いことから、照明がなく真っ暗だった。
そんな真っ暗ななかをボートに乗って、奥へ奥へと進んでいくことに。
ガイドにおじちゃんが、「ボートではとにかく静かにしろ。」みたいなことをしきりに言っていたので、観光客たちに緊張が走る。
真っ暗で、ボートから落ちる人もいるらしい。
おそるおそるボートに乗り、
ゆっくりとボートで進んでいくと、
いるいる!ツチボタル!
幼虫なので日本の蛍のように飛ばず、止まっているだけなので、まさにイルミネーション!
ず~っと続く無数のツチボタルによる星空のような光。
まさに天の川だ!(いや、天の川みたことないけど。)
ついつい見とれていると、
それまでいい子だった親方が…
ついに
気づいてしまった。
「ちゅちぼだる…食べ物ちゃうや~~ん。」
と、突如泣き出す親方。
ダンナの抱っこ紐から体を思い切り反らせて、今にも飛び出しそう。
ボートに座りながら背中をさすっても、泣き叫び、暴れる親方。
あ、これはどうにもならないときの親方だ。
暗闇の中、「Oh…」と周りの観光客からの視線が集まるのを感じる。
ボートに立っていたガイドのおじちゃんの視線も痛い気がする。
「もう最終兵器出すしかない。わたしのツチボタルを。」
それからわたしの行動は早かった。
とっさにダンナの抱っこ紐から親方を出し、
暗闇の中、ツチボタル、もとい、チチボタルで親方の口をふさいだ。
その後は静寂の中、ゆっくりとツチボタルを堪能できました。
ふ~よかったよかった。
出口が見え、光が差し込んでくると同時に、
ツチボタルもチチボタルも終了。
決して下ネタではありません。
とてもスリリングなボート遊覧だったけど、
ツチボタルは見る価値あり!とてもきれいでした。
たくさん画像がネットで上がってるので、ぜひ見てみてください。
あんなに泣いてた親方も、すっきりとした表情。
「なんであんな泣いたんや~。」とダンナにいじられる。
「いや~ひしゃしぶりのちゅちぼだる~おいしかったで~。」
親方もツチボタルを堪能できたようだ。
写真は撮れなかったけど、
「THE☆合成」な写真をGETできました。もちろん有料。
でも、雰囲気はまさにこんな感じ。
この日はワイトモからロトルアへと向かい、
ロトルアのモーテルで一泊しました。
お疲れ様~。
さぁさぁ、明日は、「とりあえずロトルアきたけど何する?サトに旅。」をお届けします。